レーベルいろいろ

ホーム はじめに

  

     明治30年代後半日本にやって来たレコードは当時蓄音器、蓄語器などと呼ばれ臘管から

   (それを再生する器械、つまりレコードプレーヤーは蘇音器、蘇語器と呼ばれていた)

   平円盤へと姿を変えて現在のCDに至るまでそのカタチは変わっていません。

   (ただしCDは音声信号が内側から記録されています)

    特にSP期はEPのように派手なジャケットなどなく、歌詞カードと紙製のエンベロープが“正装”だった

   わけです。 

    ジャケットやエンベローブがレコードの「服」ならレーベルは“顔”と言えますね。

    臨時発売や特別バァージョンなどでは凝ったレーベルが付けられたりしてまぁそれがコレクター

   を「そそる」わけです。

       確かにEP時代になってレーベルは没個性的になってあまり面白くないのがホンネですが。

   

   

    レーベルいろいろ

      SP・EP時代を問わず、コレクションからいろいろを・・・・・・・

 

■ コロムビア

戦前期のもの。黒いんで「黒盤」と呼ばれていた。コレは昭和初期のもので「電気吹込」の文字が見える。 これは昭和9年の黒盤。「流行」じゃなく「流行」ってトコロがミソ。 シツコクもう一枚黒盤。昭和11年。二葉あき子の流行歌デビュー盤
特に戦前期にはいわゆる歌以外にもこのようなレコードは数多くあった。 これは童謡。レーベルの絵柄も子供向きのデザイン。 この裏面が戦前三大行進曲のひとつ「体育大行進」。
昭和16年以後のいわゆる“スダレ盤”。由来は見てのとおり。 昭和18年から終戦まで。社名が「日蓄」になったニッチクレーベル。 これもニッチク。昭和19年8月発売。お玉杓子マークまで「ニッチク」です。
戦後。これは昭和22年のもの。24年頃まで資材の関係からレーベルは黒・赤と変わる 昭和25年。写真盤。良く見るとレーベル上部に藤山一郎のサインがある(真贋の程は判りかねますが・・) EPの初期。昭和40年代始めの頃
米CBSと提携してた頃。「CBS」マークが見える。 昭和40年代後半〜。 昭和50年代。

 

■ ビクター 

戦前期のもの。昭和初期、洋楽(系)のものは全て“ジャズ”と呼ばれていた。 もう一つの流れが「新民謡」。味付けも純和風や唱歌風などさまざまだ。 これは藤山一郎自身が曲を付けた“昭和の天一坊”国盗り物語のテーマ。(意味不明)
写真では解りづらいが、レーベルの大きさは曲の長さによって5種類くらい有る。(センターのスピンドル径の違いに注目) 昭和15年の「国境の春」(由利あけみ)以降のもの戦中米英語禁止となってもレーベル上は「ICTOR」だった。 社名は「日本音響」になっているがVICTORの文字が目立つ。戦前ビクター最後の盤。(今のところ)
戦後はV盤が流行歌、A盤がポピュラー系だった。レーベルの色もポピュラー系は青色だ。 戦後一時期カラー版の派手なヤツもあったが・・・・・ その後デザインはほとんど変わらず。 これはトリメロの傑作のひとつ「かぐや姫」。片面は樵夫(きこり)の唄。
SP後期の写真入りレーベル。トラン・ブーランとはジャワ民謡のひとつ。 EP以後のデザイン。昭和50年代まで続く。初期のものはセンターが“三つ葉”になっていた。 邦楽系は黒、ポピュラー系は青、というのはビクターの伝統か??
昭和40年代なかばにあったGAMレーベル。この頃までセンターの三つ葉は健在。 SV−6000番台からこのデザインに。EP最後まで続く。ビクターのロゴが変わってもニッパー君は健在。(だんだん小さくなっていくケド・・・) もちろんEPになっても強力盤(アイドル系がほとんどだが)には写真入りレーベルは有る。

 

■ キング・ポリドール

ポリドール。戦前期のもの。リズムボーイズはコロムビアからの移籍組。 ポリドール。昭和13年2月発売。このあたりから写真盤が登場する。 ポリドール。これも同時期の写真盤。戦後25年に一旦邦楽部門は店じまいする。
ポリドール。戦後一時期邦楽の制作を休止していたが昭和34年に漸く復活した頃。(EPです) ポリドール。GSブーム最高潮の頃。 ポリドール。昭和50年代以降EP終焉まで続く。
キング。これは児童劇。田河水泡原作の「凸凹黒兵衛」。ポリドールと提携していた頃で上部にポリドールマークがある。 キング。これは特レーベル。私は長い間「グンキレコード」だと思ってました・・・・(嘘です) キング。タイヘイと合併、外国語禁止により富士音盤となった頃。レコード番号まで“外国語”追放です。(左側に「K」があるけど・・・)
キング。これは終戦直後の特レーベル。さくらの花びら以外はデザイン的に戦前と大きな違いはないが・・・・ キング。写真盤。CL盤は洋楽系のレーベル キング。写真盤。これは昭和31年のもの。
キング。これも特レーベル(といっていいのか・・・・) キング。EP初期のもの。 キング。昭和40年代のもの。上中央のライオンマークは不変。
キング。昭和50年代以降のもの。

 

■ その他いろいろ・・・・

パーロフォン。昭和初期のマイナーレーベルの1つ。のちにコロムビア傘下に・・ リーガル。コロムビアの子レーベル。ここから育った歌手も多い ショーワ。この頃のマイナーレーベルは資料など散逸して全容をつかむのは極めて困難だ。
ニットー。トレードマークはツバメ。当館レビュー篇にもある、春山一夫の「仮染の唇」です。 タイヘイ。ツバメ印ニットーレコードと合併した後。戦後はマーキュリーとなるも沈没・・・・ タイヘイ。昭和14年頃。このあとキングと合併する
タイヘイ。これは戦後のもの。再スタートは他社に遅れ、昭和25年だった。藤島・野村のデュエットってありそうであンまり無い・・・ マーキュリー。昭和28年の夏、米マーキュリーと契約したのを機に社名変更。 マーキュリー。藤島とこの野村雪子、そして松山恵子の三人がマーキュリーを支えていた。

 

■ テイチク  

創業当初のものは大楠公の絵が入っていた。 いわゆる「N盤」。昭和14年のもの。大楠公は健在。 こちらは「T盤」。昭和16年。やはり大楠公、おります・・・
これは戦後の再発盤。写真入り。 EP初期のもの。SPと並列販売だった頃。 ユニオンレーベル。主としてアイドル系

 

■ 東芝

EP初期から標準盤のデザインは変わらず。創業当初はSPも出していた。 いわゆるニューミュージック系のエキスプレスレーベル。これは昭和50年代のもの。 昭和60年代前後のEASTWORLDレーベル。

 

■ クラウン

 
コロムビアから分家した頃。基本的にはこのレーベルのみ。 いわゆるニューミュージック系のPANAMレーベル。

 

■ CBS/EPICソニー(現、ソニー)

発足当時は“三つ葉”が健在だった。(この盤にはないけど・・・) これはEPICの発足当時。当初はアイドル系もアリ。 同じくEPICレーベル。

CBSマークが両脇に(コレ見ると昔の阪急の特急を思い出す・・・・) CBSソニーといえば“アイドル”のイメージ。レーベルは最後までこのまま。

 

■ EPいろいろ

エレック。よしだたくろうのレコード・デビュー「イメージの詩(うた)」。 エレック。あと「ずうとるび」もココの所属だった。 大映。倒産するまでレコード制作もしてた。プレスはテイチクが担当。


ワーナー・パイオニア。いろいろレーベルがあったがこれは「リプリーズ」。

 

 

ホーム 30年代から

 

 


inserted by FC2 system