青春群像いろいろ

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あゝ青春・・・・

昭和30年代半ばからGSブームの頃までいわゆる“青春歌謡”と呼ばれた歌がありましたよね。

正直な話、私はリアルタイムじゃないモンで突っ込んだ話はできませんが

私なりの感覚で(少し視野を広げて40年代終わり頃まで)いろいろと・・・・・・

わが愛を星に祈りて

梶光夫&高田美和/岩谷 時子 作詞:土田 啓四郎 作曲

コロムビア SAS−585  昭和40年 9月発売
★★☆

“愛”,“星”といった青春歌謡の二大モチーフが両方ともタイトルにあるところがイイですね。ジャケ写の表情といい、男女の掛け合いも絶妙ですし、いかにも「青春」している歌の代表格かと思います。B面曲は(タイトルだけ見ると)A面のアンサーソングみたいですが・・・・(実際にはカンケイないです、念のため・・・)
アキとマキ

梶光夫&高田美和/平岩 弓枝 作詞:山本 丈晴 作曲

コロムビア SAS−647  昭和41年 2月発売
★★★

もう一枚、同じ顔合わせで。女性明星に連載の「アキとマキの愛の交換日記」より。脚本家の平岩弓枝が詞を書いています。今聴くとちょっと恥ずかしい内容ですがコレ(つまり交換日記)が当時流行ってました。
二人の星をさがそうよ

田辺 靖雄/佐伯 孝夫 作詞:吉田 正 作曲

ビクター   SV−50        昭和38年発売
★★☆

こちらも“星”が入っています。ムーディーなこの曲に対してB面の「いちご」とはまだ来ぬ彼女を待つ手持ちぶさたにツブすパフェの“いちご”です。(こりゃムナシイね・・・・)
回転禁止の青春さ

美樹 克彦/星野 哲郎 作詞:北原 じゅん 作曲

クラウン   CW−402       昭和40年12月発売
★★

アウトローな感覚の青春もの、といえばこの人でしょうね。美樹克彦がイイ表情してるジャケ写のバックは赤一色で単調ですね。せめてUターン禁止の標識など(ってアレは“転回”禁止だって・・・)
星のフラメンコ

西郷 輝彦/浜口 庫之助 作詞作曲

クラウン    CW−505      昭和42年 7月発売
★☆

今さら説明の必要がないヒット曲です。彼も紅白歌合戦で数回歌っていますね。♪好きなんだけど〜チャッチャッチャッ・・・のハンドクラップが効いてます。
光る海

吉永 小百合/佐伯 孝夫 作詞:吉田 正 作曲

ビクター    VS−1181      昭和39年 1月発売
★★☆

日活映画の主題歌でした。両面ともマーチ調で溌剌とした青春を波濤にたとえて謳歌しています。

♪あ〜あ〜金色にひ〜かるう〜み〜・・・・

夕陽のマリア/星空の思い出

吉永 小百合/佐伯 孝夫 作詞:大野 正雄 作曲

ビクター    SV−666      昭和42年 7月発売
★★★

デビュー以来吉田正作品が多い彼女ですがこの曲は大野正雄の手に(かの珍曲「奈良の春日野」もそう)よるもので、なかなかカッコいい曲です。またB面は信州の星空をそのままあらわしたような旋律がとても美しいです。
林檎の花咲く町

高石 かつ枝/ 西条 八十 作詞:上原 げんと 作曲

コロムビア  SA−1059   昭和38年 2月発売
★★☆

「正統派美人歌手」のイメージがピッタリの彼女の代表曲です。詞曲の組み合わせはさらに一昔遡ってノスタルジックに駆り立てるモノがありますね。聴いていて“ホッ”と和む歌って少ないです。彼女はこの年の紅白でこの歌を歌っています。
若草の丘

本間 千代子/ 北里 有紀生 作詞:米山 正夫 作曲

コロムビア  SAS−85   昭和38年 7月発売
★★★☆

この曲を聴いているとまるで若草の上ではずむような、そんな気持になりますね。「明星」の募集当選歌で同名の東映映画の主題歌でした。
愛しあうには早すぎて

本間 千代子/ 丘 灯至夫 作詞:山路 進一 作曲

コロムビア  SAS−231  昭和39年 3月発売
★★☆

これは東映映画「君たちがいて僕がいた」(吉本のギャグちゃいます)の主題歌として作られました。映画と同名の曲は主演した舟木一夫が歌っていて、競演の彼女が違うタイトルのこの主題歌、というわけでこの歌と“カンケイない”舟木のアップがデカかったり・・・と
まぁ、、ややこしい・・・・
・・・いやいや歌のほうは片面の「海ほおずきの頃」ともども彼女のクリア・トーンが堪能できる佳曲です。
サーカスの唄

小林 旭/ 西条 八十 作詞:古賀 政男 作曲

コロムビア  SA−813  昭和37年 2月発売
★★★

オリジナルは昭和8年、松平晃が歌いました。こちらも映画主題歌として制作されました。演奏のほうも2番でスローにするなど変化を付けています。
それにしても松原智恵子の頭の位置が気になる・・・・・
涙くんさようなら(B面)

ジャニーズ/ 浜口 庫之助 作詞作曲

ビクター  SV−375  昭和44年 5月発売
★☆

音楽の時間に習った記憶があるこの歌、実はこの歌、長い間探していたのですがB面曲だったとは知りませんでした・・・・・(おまけにジャニーズが歌っていたのも知らなかったデス)
北国の青い空/愛の真珠貝

奥村 チヨ/杉 春生 作詞:ベンチャーズ 作曲

東芝音工   TP−1497    昭和42年 8月発売
★☆

ベンチャーズ作曲。いやいや日本人より日本人好みの曲を書く、って所がスゴいです(渚ゆう子の「京都の恋」なんかもそう)。それに対しB面(作曲:筒美京平)はフェロモン暴発盤。彼女のヒット曲の中でも異彩を放っている、そんな感じがしますが如何でしょう?
すっ跳べ青春

吉沢 京子/岩谷 時子 作詞:宮川 泰 作曲

テイチク  US−675  昭和47年 8月発売
★☆

青春歌謡と呼ぶには(時代が)後になりますが、青空・白い服・テニスラケット・遠くを“なんとなく”見てる表情・・・・・このジャケ写、実に青春してて最高です。(ちなみに上下のWジャケです)イイねぇ・・・・(私ゃなんなんだ)
花の対抗試合(B面)

倉丘 伸太郎/宮川 哲夫 作詞:鈴木 庸一 作曲

ビクター   SV−128     昭和39年発売
★★★☆

この方もレコード出してたんですね。だけどこのレコード、よく解りません(ワカランなりに買ってきたトコロがすごいが・・・)イントロのハンドクラップも妙な味わいのこの歌、映画かな?TVかな?ジャケには何にも書かれてませんので・・・・・「みなさん すまんです」(そういうコトか)
涙の敗戦投手

舟木 一夫/丘 灯至夫 作詞:戸塚 三博 作曲 

コロムビア    SAS−206    昭和39年 3月発売
★★

テニス、柔道と来て今度は野球。特に高校野球を扱ったものとして(題材としては)珍しい気もしますね。歌の方は舟木一夫一連の学園もの、の延長線上にあります。
夕陽に叫ぼう

梶 光夫/西沢 爽 作詞:遠藤 実 作曲 

コロムビア    SAS−210    昭和39年 3月発売
★★

「星」に“祈る”ならば「夕陽」には“叫ぶ”、と言うコトになるわけですな。実に青春してます、この曲。カップリング曲のタイトルも今イチ謎ですが・・・・(あ、歌の方はいたって真面目です)
青春の城下町

梶 光夫/西沢 爽 作詞:遠藤 実 作曲 

コロムビア    SAS−256    昭和39年 6月発売
★★

旅行会社のポスターそのままに城山と古い町並みをメインに青春の想い出を歌っています。この歌を聴くとそう言った風景を「ふらっ」と見に行きたくなります。歌った梶光夫は今宝石鑑定士です。
霧の中の少女

久保 浩/佐伯 孝夫 作詞:吉田 正 作曲 

ビクター    SV−60    昭和39年 8月発売
★★

久保浩の代表曲ですが、この曲は“リトル”ペギー・マーチが歌って(国内版は日本語の歌詞を付けて)アチラでもヒットしました。
ちなみにペギーマーチ盤の“B”面は「いつでも夢を」です。
女学生

安達 明/北村 公一 作詞:越部 信義 作曲

コロムビア SAS−295  昭和39年 8月発売
★★★

「潮風を待つ少女」でデビューした、伸びるハイトーンが魅力的な彼の代表曲ですが、やはり歌ったタイトル通り女学生達に人気があったようです。(←勝手な推測)
十七才は一度だけ

高田 美和/川井 ちどり 作詞:遠藤 実 作曲 

コロムビア    SAS−400    昭和39年12月発売
★★

↑トップにも登場した、彼女のデビュー曲でした。父(高田浩吉)譲りの美声(と言って良かったかな?)でした。  まぁ確かに17才は一度きりですが・・・・(ってそれを言っちゃあオシマイだス)。
若い明日

北原 謙二/石本 美由起 作詞:遠藤 実 作曲

コロムビア    SAS−100  昭和38年 9月発売
★★☆

♪幼なじみの初恋は 好きといえない まだつぼみ・・・・   
若き日の初恋のいじらしさがうまく表現されていますね。ジャケットに描かれているツバメは一番詞で“宙返り”しているのでココにも登場しています。

彼はこの年の紅白でこの歌を歌いました。

京都の夜

愛田 健二/秋田 圭 作詞:中島 安敏 作曲 

ポリドール   SDR−1277   昭和42年 6月発売
★★

そう言えばタイトルに「京都」と入った歌は戦前から昭和20年代にかけては意外と少ないのです(ヒット曲は、ね)。で、この歌は京都にて「シャネル」の匂いの女性を探す、といった演歌です(あ、言っちゃった)ムーディーなのはいいんですがどうしても演歌っぽく聞こえるところがポリドールカラーなのでしょうか?
アルプの角笛(B面)

和泉 雅子/なかにし 礼 作詞:川口 真 作曲

東芝音工 TP−2144  昭和44年 3月発売
★★★

この曲スケール感の割に和泉雅子のボーカルが細く、ギャップが効いていますし(そういうホメ方って変か?)、ジャケ写もナカナカ気に入っています(自分的、には)。でも「アルプの角笛」ですよ・・・「ス」抜けてません?(私は毎日を愛飲しております←全然関係ない
孤独の太陽

有田 弘二/西沢 爽 作詞:和田 香苗 作曲

コロムビア   SAS−535    昭和40年 6月発売
★★

彼のデビュー曲でした。で、右上のヘンな目のようなマークが気になる・・・・・
スキーかついで

有田弘二+シャデラックス/三浦 康照 作詞:和田 香苗 作曲

コロムビア    SAS−824    昭和41年12月発売
★★☆

美しいヨーデルをバックに有田弘二&シャデラックスの組み合わせ。リズムも軽快なスキー讃歌です
♪ヤッホーヤッホー・・・・
北風(NORTH WIND)

北原 謙二/服部 レイモンド 作詞:モリス 作曲

コロムビア    SAS−199  昭和39年 2月発売
★☆

彼の声は“鼻づまり系”で良くモノマネされてましたね。この曲はカントリーソングから。日本語の次は英語で歌っています。
若さでドン/青春ジャンスカ

北原 謙二・飯田 久彦・高木 たかし(A面)
鈴木 やすし・森 サカエ・藤 てるみ(B面)

            /関沢 新一 作詞:浜口 庫之助 作曲

コロムビア SA−1081  昭和38年 2月発売
★★★★

いやいや、このレコードかなりイッてます。男性陣を見てると「社員旅行の宴会」の余興みたいで凄いジャケです。曲の方はハマクラカラー100%のヨヨイのよいです(ナンのこっちゃ)。
エリカの花散るとき

西田 佐知子/水木 かおる 作詞:藤原 秀行 作曲

ポリドール  DJ−1288   昭和38年 2月発売
★★☆

もともとは「浜辺と私」がA面だった(レコードはそうなっています)。 この歌に出てくるエリカというのはツツジ科の低木種でピンク色の小さな花をたくさん咲かせます。 私も部屋の中に鉢植えを飾ったことがありましたが一斉に“花が散っ”て掃除がタイヘンでした・・・・
虹色の湖 

中村 晃子/横井 弘 作詞:小川 寛興 作曲

キング    BS−724  昭和42年  月発売

「砂の十字架」(BS−800)にしようか迷いましたが、コチラにしました。「砂・・」もそうですが、いわゆる“ひとりGS”の曲ですね。けっこうキングには(ホンモノのGSが少なかった分)このテって多かったように思いますが・・・・
江梨子 

橋 幸夫/佐伯 孝夫 作詞:吉田 正 作曲

ビクター    VS−617    昭和37年 2月発売
★☆

「愛」と「死」を見つめる(←歌のタイトルぢゃありません)というのもまた青春歌謡のモチーフのひとつでした。その代表曲ですがB面に雪村いづみを持ってくるあたり相当プッシュしていたのがわかりますね。
サチオ君 

いしだ・あゆみ/岡田 教和 作詞:いずみ たく 作曲

ビクター    SV−31    昭和39年 5月発売
★★★★

いしだあゆみのポーズを一言で言うと“ヨッ”ということになります・・
ふるさとの幼なじみの想い出・・・・・沢田知可子の「会いたい」に似たシチュエーションの歌です。とにかく苗字と名前の間に「・」が入っていたビクター時代の彼女の盤はナカナカ手に入りません。
夕笛 

舟木 一夫/西条 八十 作詞:船村 徹 作曲

コロムビア    SAS−937    昭和42年 8月発売
★★

昭和初期から流行歌詞を書き続けた詩人、西条八十の最晩年の作です。三木露風の「ふるさとの」に材を得ています。
笛の音の潤む月夜、母となりて変わらぬ純情・・・・・ホントにこの手の詞に巡り会うことも無くなりました。
若い港 

三田 明/宮川 哲夫 作詞:吉田 正 作曲

ビクター    SV−5    昭和39年 3月発売
★★

「マドロスもの」に代表されるように戦前から海をテーマにした歌は多いですね。ここでは太平洋を舞台に海の青春を歌っています。

♪ヨーソロ ヨーソロ ヨーソロー・・・・・・・

高校騎兵隊 

三田 明/川内 康範 作詞:吉田 正 作曲

ビクター    SV−88      昭和39年 8月発売
★★

「チコちゃん」の後は騎兵隊、というわけで。戦後約20年になって間奏に軍隊ラッパが入っても妙な違和感のない時代になった、と言うことでしょうか。
若い翼 

三田 明/山上 路夫 作詞:吉田 正 作曲

ビクター    SV−305    昭和40年10月発売
★★

海(若い港)に続いて大空に憧れる青春ですね。出だしの英語のセリフ(管制塔とのやりとり)にシビれた方も当時いらっしゃったのでは?
叱らないで 

青山 ミチ/星野 哲郎 作詞:小杉 仁三 作曲

クラウン    CW−776      昭和43年 1月発売
★★

彼女ほど名前にインパクトのある歌手はいないでしょう。ポリドールから出た「ミッチー音頭」なんか代表格ですが、この曲も捨てがたいですなぁ・・・・(オッサンかワシゃ←いや、そーかも)

              

 

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