モーレツから「ゆとり」の時代へ(東芝編)

昭和元禄、ハレンチ、Ohモーレツ、そして時代はビューティフルへ・・・・とめまぐるしく変動していった昭和40年代・・・・・・

カレッジポップスを旗手に「若者の歌」を掲げていた東芝編・・・・・

順不同(ほぼ時代順)でお送りします。

 

若者たち

坂本 九/中村 小太郎 作詞:田辺 信一 作曲

TP−2020         昭和44年 8月発売
★★

♪君の行く道は果てしなく遠い・・・・・・・・
青春を語るときまず出てくるのがこの歌でしょうか。いろんな歌手が歌っていますがココでは九ちゃん盤を取り上げてみました。
トンバで行こう

城 卓矢/文 れいじ 作詞作曲

TP−1465         昭和41年12月発売
★★

イキナリ「トぉンバで行こぉぉぉッッッ」て言われても、ねぇ・・
城卓矢にリズム歌謡・・というのがオモシロイです。どうしても「骨まで愛して」のイメージが強いものですから。
夕陽が沈む

フォア・ダイムズ/横内 章次 作詞:作曲

CR−1630        昭和42年 1月発売
★★☆

皆さんで“手をつないでいる”微笑ましいジャケです。
音もなく夕陽が沈んでいく、ゆったりとした時間を音楽にしたようなCFですね。
青空のある限り

ザ・ワイルド・ワンズ/安井 かずみ 作詞:加瀬 邦彦 作曲

CP−1007         昭和42年 9月発売
★☆

東芝系のGSといえばやはりワイルドワンズでしょう。大ヒットした看板曲「想い出の渚」もイイですが私は永遠に続く青い空を歌ったようなこの曲に3000点!!
(ちなみにこの盤は袋ジャケできれいなのがあまりないんですワ)
今日も夢みる

万里村 れいとザ・タイム・セラーズ/川本 優子 作詞:作曲

CP−1022         昭和43年 3月発売
★★★☆

 「カレッジ・ポップス」というキャッチ・フレーズが誕生したのはこのあたりからだったと思います。万里村れいは2つ上で“夕陽が沈む”を歌ったフォア・ダイムズの一員でした。
 一方タイムセラーズは同じ慶応大学のザ・フォー・ミンストレルスが改名してのデビューとなったのです。どちらかと言えば「暗く重め」の曲が多かった中でこの曲はさわやか系の曲ですね。
 前田武彦と中村八大が詞・曲をそれぞれ補作しています。
真冬の帰り道

ザ・ランチャーズ/水島 哲 作詞:喜多島 修 作曲

EP−1553         昭和42年11月発売
★★

彼らを代表するヒット曲。他に「旅人よ」では加山雄三と一緒に歌ってましたね。私はこの曲を聴くと「真冬」というより「晩秋」のイメージが浮かびます。多分メロディーラインがキレイだからでしょうね。
水虫の唄

ザ・ズートルビー/山田 進一 作詞:作曲

EP−1109         昭和43年 7月発売
★★★

真夏の日の恋の想い出を歌ってます。
フォークル仮の姿。ジャケ裏に結成秘話が書かれていますが、、、
(いや、何も言うまい・・・・)
それよりB面の「レディー・ジェーンの伝説」は聞き始めて約30秒後に全身の力が抜けます。恐るべし恐るべし・・・・・
海は恋してる

ザ・リガニーズ/垣見 源一郎 作詞:新田 和長 作曲

EP−1112         昭和43年 7月発売
★☆

命名由来が「ザリガニ」から来ていることを知ったのはつい最近のことでした。「りがにー」ってどーゆー意味なんだろ?って真剣に悩んでいたのです・・・・・・(恥)
ところで歌の方はヒットしたんで有名ですが、今聴くと中間のセリフに思わず気恥ずかしくなります・・・・
明日の夜明け

ザ・タイム・セラーズ/田島 庸助 作詞:作曲

EP−1111         昭和43年 7月発売
★★★☆

彼らは先に万里村れいと組んで「今日も夢みる」を出しています。↑が海ならこちらは都会、上が早稲田ならこちらは慶応、と対抗(?)しています。曲の方は街ならぬ大草原のイメージです。
ワタシ的にはレコード番号がピンゾロなんでこれで“買い”です
(ンな訳はない)
どこかに幸せが

ザ・ロックキャンディーズ/
      栗原 玲児 作詞:ザ・ロックキャンディーズ 作曲

EP−1120          昭和43年 9月発売
★★

のちにアリスを結成する谷村新司(写真奥,イチバン手前じゃないよ)が在籍していたユニット。この曲でレコードデビューをした。裏面はザ・パニック・メンによる「想い出の小径」でここのヴォーカルはのち作曲家となる都倉俊一でした。
想い出の小径 

ザ・パニック・メン/野間 信彦 作詞作曲

EP−1120          昭和43年 9月発売
★★

これが上↑の片面(Wジャケ)です。都倉俊一がメンバーにいました。この曲は違いますが、オリジナルのほとんどは彼が書いていました。また、前列の3人はのちジュリアンズを結成しています(コロムビア編参照)

 

いつか見た青い空

ジ・アイビー・トワインズ/都筑 新一 作詞:青山 靖介 作曲

EP−1119         昭和43年 9月発売
★★★☆

この時代には珍しい女性3人組です。何処までも広がる青空のようなハーモニーが爽やかで印象的です。
当時彼女たちはニッポン放送の「バイタリスフォークビレッジ」などに出演していました(他に女性3人組ならトライポッドなど)
小さな日記

フォー・セインツ/原田 晴子 作詞:落合 和徳 作曲

EP−1123         昭和43年10月発売

カレッジフォークを語るとき必ず登場するのがこの曲です。青春歌謡からフォークに移る中で一種のシチュエーションのような内容です。同じ様な曲としては、(ひと括りにするには無理があるが・・)いしだあゆみ「サチオ君」・橋幸夫「江梨子」・美樹克彦「花は遅かった」など・・・
悲しき天使/ヘイ・ジュード 

広川 あけみ/

EP−1131         昭和43年12月発売
★★☆

広川あけみが「アップル・サウンド」を歌っていますが、やはり日本語との相性が良くなかったのでしょうか、ヒットには結びつきませんでした。 ちょうどカバーからオリジナルポップスへの過渡期とも重なり苦戦していた頃でもあったわけです。
さすらいのヨッパライ

ザフォーククルセダーズ/北山 修 作詞:加藤 和彦 作曲

CP−1035         昭和43年11月発売
★★★☆

衝撃的デビューを果たした「帰ってきたヨッパライ」の第二弾でした。西部を舞台に台詞もナカナカ笑わせてくれます。B面はステージなどで好評だった曲(盤もライブ・バージョンになっています)。寺山修司による詞が秀逸ですね。私も「お気に入り」の1曲です。
青年は荒野をめざす

ザフォーククルセダーズ/五木 寛之 作詞:加藤 和彦 作曲

CP−1037         昭和43年11月発売
★★

公約どうり1年で解散した、フォークル「最後」のシングル。作詞は作家の五木寛之でアレンジもスケール感を十分に出したなかなかの佳曲ですね。
希望

フォー・セインツ/藤田 敏雄 作詞:いずみ たく 作曲

EP−1148         昭和44年 5月発売
★★

岸洋子でヒットしたこの歌は(他にもいろんな歌手・グループが出していますが)レコードとしては彼らが最初に出したのです。もちろん岸盤も良いのですが私は男声コーラスで聴くのがシックリする気がします(別項でのシャデラックス盤もそうですが)。
さすらい人の子守唄

はしだのりひことシューベルツ/
                  北山 修 作詞:端田 宣彦 作曲

EP−1155         昭和44年 6月発売
★★☆

ヒットしたデビュー曲「風」に続いて発売されました。全体的には「風」のイメージ、“シューベルツ”カラーと言えますね。
0時20分発夜行列車

カコとミキ/中州 朗 作詞:作曲

EP−1163         昭和44年 7月発売
★★★

曲は悪くないのですがジャケ写のイメージとはほど遠く、暗いです。間奏の効果音を聴いていると丁度“夜行列車”が闇夜に吸い込まれていくような錯覚に陥ります。結局この二人はもう一枚シングルを出した後解散し、カコ(女性のほう)はソロで一枚出しています。
ちなみにミキ(男性の方)は『サインはV』第13話で柳家小さんと共にゲスト出演しています(中華料理屋の親子役だった)。
夜明けのスキャット

由紀 さおり/山上 路夫 作詞:いずみ たく 作曲

EP−1136         昭和44年 3月発売
★☆

むかし聴いたときは「歌がいつ始まるのかな〜」なんて思ったものでした。ジャケにも書いてありますが日本初のスキャット・ヒットだそうです。そうかなぁ・・・・
或る日突然

トワ・エ・モア/山上 路夫 作詞:村井 邦彦 作曲

EP−1147         昭和44年 5月発売

今やスタンダード化した感のあるこの曲です。トワ・エ・モアとは「あなたと私」の意味。
花嫁

はしだのりひことクライマックス/
            北山 修 作詞:端田 宣彦・坂庭 省悟 作曲

EP−1274         昭和46年 1月発売
★☆

クライマックス最大のヒット曲。彼のユニットはその後“エンドレス”となって「終わり」ました。この曲も披露宴では「現役」ですね。
竹田の子守唄/翼をください

赤い鳥/山上 路夫 作詞:村井 邦彦 作曲(翼をください)

LP−1220          昭和46年発売

この曲は言うまでもなく民謡がベース(と言うか、そのまま)になっています。しかし違和感のないところがヒットした要因のひとつだと思います。片面もまた合唱コンクールなどでよく使われた曲ですね。
後赤い鳥はハイ・ファイ・セットと紙ふうせんに別れました。
月光仮面

モップス/川内 康範 作詞:小川 寛興 作曲

LTP−2417   昭和46年 3月発売
★★

5mくらい離れてもタイトルが解るジャケです。
出だしの“ハエが飛び回る”ようなバイクの音、「パフ」で始まるウタ・・・・と元は「あの」月光仮面なのですが、中間に月光仮面“御大”にインタビューするなど完全にモップス調に徹しているのがユカイです。
太陽の彼方 

ゴールデン・ハーフ/タカオカンベ 訳詞:Lee Hazlewood 作曲

TP−2676         昭和47年 6月発売
★★☆

元歌はアストロノウツの“movin’”。彼女たちの曲って60年代の洋モノがメインでオリジナルはほとんどなかったように思います。歌い出しの「乗ってけ乗ってけ乗ってけサーフィン・・・」の部分がやたら印象にありました。
ママはライバル

岡崎 友紀/橋本 淳 作詞:筒美 京平 作曲

TP−2765        昭和47年 4月発売
★★★☆

彼女主演の同名TVドラマ主題歌。父が同級生と再婚したことから始まるドタバタをコミカルに。で、曲の方はいかにも当時、という感じの“王道”的なつくりです。詞曲の組み合わせから見てもお判り頂けるかと思いますが。
恋は気分

ポピーズ/なかにし 礼 作詞:井上 大輔 作曲

TP−20043        昭和49年10月発売
★★★

♪気分なの気分が大事・・・・・・・
当時マチャアキが司会するバラエティ番組にレギュラーで出ていました。毎週この歌を歌っていた記憶があります。いま見ると胡散臭そうに見えますが当時はカッコイイと思いながら見てました・・・・
(いや、今聴いてもノリの良いイイ曲ですよ)
タイムマシンにおねがい

サディスティック・ミカ・バンド/

松山猛 作詞:加藤和彦 作曲

DTP−20053        昭和49年10月発売
★★★★

高中正義が在籍していた伝説的バンド。なかなか意欲的な作品です。特に最後、イキナリ音がとぎれるので器械がコワれたかと思いました。

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